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間取りを検討するにあたって、せやまさんの動画を片っ端から見まくっていた、私・ラジ夫。
コンパクトなのに広く見えて、収納もいっぱい確保できる間取り。いわゆるせやまどりルールを隅から隅まで読み込みながら、毎日どんな間取りが自分たちにとってベストなのか、頭を悩ませていました。
ちなみに、せやまどりルールはこちらからダウンロード出来ますので、ぜひご覧になってください。
(出典:ビーイナフ)
このルール、全部で55項目あるんですが、その中の5番目。
リビングの開放感は最重要!
とあります。
リビングは家族みんながくつろぐ憩いの場所。だからやっぱり開放感あふれる場所にしたいと思うでしょうし、我が家もそれを一番に考えていました。
で、そのルールの続きを読んでみると・・・
広さの確保は当然ながら、視線の先に窓を配置したり、天井やサッシ、建具を上げるなどの工夫も検討しましょう。
とあります。
そして、我が家が参考にした間取りはこの実例。
(出典:YouTube 「家づくり せやま大学」)
こちらのおうちのリビングは、天井を少し上げて見せ梁をして、開放感がアップしていますね。
(出典:YouTube 「家づくり せやま大学」)
我が家もこんなふうにしたい!と思って、間取り打ち合わせの初期段階から設計士さんに希望をお伝えしたんです。が・・・
追加費用が結構かかる・・・と。
なので泣く泣く天井高は標準仕様の2400(2m40cm)としたのです。
さて、実際に完成した我が家のリビング。その開放感はいかがなものか!?それを今回ご紹介したいと思います。
- 予算が足りない・・・でもリビングは開放的にしたい!
- 天井が2400だと圧迫感がありそう・・・
- 開放感を上げるために、できる工夫はある?
など、我が家と同じく予算がない!というあなた、予算を抑えたい!でも開放感のあるリビングにしたい!というあなた!
参考にしていただけるとうれしいです。
ほいじゃあ、いってみましょう!
もくじ
2×4工法だと天井高を上げるには制約がある
そもそもの話になるんですが、せやま印工務店@滋賀でも採用されているツーバイフォー工法。
別名を枠組壁工法といいまして、パネルを組み合わせておうちをつくるという工法です。
以前にこんな記事を書いていますので、よろしければどうぞ。
で、構造用合板でつくるパネルの高さは基本的に2450mm。
つまり2m45cmです。
板のサイズって、木でもプラスチックでもそうなんですけど、だいたい規格が決まってまして、2m40cmくらいの長さの板っていちばんよく使用されるサイズの一つなんですよね。
だからこの寸法が採用されているのだと思います。
在来工法だと、柱を立てて組み上げていく工法なので、柱の高さを変えることで天井高を結構自由に変えることができます。
ですが、ツーバイフォーの場合はパネルで組み上げます。
長さ2m45cmのパネルだと、天井高の仕上げは2m40cmになるので、ほぼ規格のままロスなく使えます。
ですが、例えば天井高を20cm上げて2m60cmにする、となると、別の板を用意しないといけません。
天井高2m60cmに対応できるパネルはハイフレームパネルと言いまして、高さが2m75cmのものになります。
そうなると、当たり前ですが標準仕様よりも値段は上がります。
ハイフレームパネルを使うと、ツーバイフォーでも天井高は変えられるんですが、材料代が上がったり、工賃が追加でかかるので、思った以上に費用がかかってしまう可能性があるということです。
天井高が2400でも圧迫感は感じない・・・というのは強がり?
天井高を変えたら追加費用がけっこうかかる、と言われたものですから、もうその時点で見積もりも取らず、我が家は天井高を変えることを諦めました。
じゃあ実際に出来上がってみてどうかといいますと・・・こんな感じ。
開放感があふれている!とまではいいませんが、そこまで圧迫感も感じないという印象です。
正直、建築中の現場を何回か見せていただいた時には、

なんて感じました。
特にまだ石こうボードを貼っていない状態ですし、ここに天井が貼られたらさらに圧迫感が出るかも・・・。
と、ちょっと不安になったものですが、いざクロスが貼られて完成してみると、案外大丈夫だと感じました。ただそれでも、

ということで、ちょっとでもリビングの開放感を出せるように考えた、我が家なりの対策をご紹介します。
対策その1
サッシの高さを高くした
標準のサッシは2000mm(2m)。それを2200mm(2m20cm)へ変更しました。
この写真はまだ断熱施工をする前の写真になりますが、開口が窓の部分。
実際に見ると結構大きさを感じます。
左右に耐力壁がくるとのことだったので、幅は1800mm(1m80cm)がMAX。
耐力壁を確保しつつ、入れられる最大の大きさがこの18022という大きさでした。
リビングの窓はケチらない!
これ、大事です。
対策その2
カーテンレールを上付けにした
設計士さんが提案してくださり、カーテンレールは天井につけることにしました。
また、こんなふうにカーテンボックスにすることで、窓が大きく見えるようになりました。
せやま印工務店@滋賀の窓枠仕上げは、三方クロス貼りが標準仕様。
なので窓枠がなくスッキリして見えます。
そしてカーテンレールが見えないので、なんだか窓が大きく見える気がします。
若干かもしれませんが圧迫感を軽減することができたかな?
以前の記事でもご紹介しましたので、よろしければこちらもご覧ください。
対策その3
家具は背の低いモノを選んだ
これは住んでからの対策になるんですが、結局圧迫感を感じるのは家具が入ってからのこと。
特にソファの高さには気をつけました。
あまり足が長いソファだったり、背もたれが高いソファだと、そこにあるだけで存在感が増してしまう気がしたんです。
ですから、我が家はこちらのソファを購入しました。
一般的なソファだと、背もたれの高さが80cmくらい。
でもこのソファは背もたれの高さが66cmなので、約15cm低い。
その分座面の高さが低く抑えられているので、天井までの距離が遠くなり、圧迫感を感じにくくなります。
あと15cm、いや10cmでも背が高ければ、たぶん印象は変わっていたんじゃないかなと。
よく、せやまさんが間取り実例で天井の高さを2400から2600に変えることで開放感がアップする!とおっしゃっていますが、このソファに座れば、20cm分とは言わないものの、10〜15cmくらいの差は体感できるかもしれませんよ。
対策その4
壁を減らして、できるだけ開口を大きくした
我が家の構造計算は許容応力度計算になっておりまして、簡易計算の構造計算と比べると、壁の数は多くなったり寸法が大きくなったりします。
開放感を出すためには、壁や柱はできるだけ少ない方がいい。でも、耐震性は確保しないといけない。
我が家の間取りの場合は、構造上この柱がどうしても取れなかったんですよね。
ちなみに、図面を作っていただいた当初はこの部分、壁になっていました。
こんな感じかな?壁の圧迫感ハンパないですね・・・。
ですが、それをとっぱらうと・・・
うん、スッキリ!
これは設計士さんからご提案をいただいたんですが、さすがです!
キッチンから見ても和室が抜けて見えていますから、圧迫感はそこまで感じないかと思います。
人がいるスペースに壁を少なくするというのは大事ですね。
あとがき
天井高が2500とか2600になれば、開放感が増すことは間違いないですし、できることなら我が家もしたかった!
・・・ですが案外、標準仕様の天井高2400mmでも、やりようによっては多少は広く見せることができるものですよ。
また、最近はベースのクロスをグレーにされる方も多くなっているようですが、膨張色である白色のクロスだとやっぱり広く感じます。
予算が限られていたとしても、やっぱりリビングはみんなが集まる場所。広さや開放感は天井高だけでは決まらないと思いますから、ぜひ素敵な空間をつくっていってください!
あなたの間取りづくりに、少しでもお役に立てるとうれしいです!

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