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年も明けて1月。朝晩の寒さが厳しいですね。
暑いのもツラいとは思いますが、やっぱり私は寒い方が気持ち的にツラいんですよ・・・。
私が契約した2022年9月当時、せやま印工務店@滋賀の標準仕様は、日本住環境のルフロ400という、第3種換気システムでした。給気は直接外の空気が入るタイプですね。
ですが、私は冬の寒い空気がそのまま家に入るのはイヤ!だったので、第1種換気システムの澄家に変更をしました。その理由についてはこちらの記事でもご紹介しています。
住みはじめて初めての冬を迎えておりますが、気にしていた冬の寒さは実際どうなのか?私も家づくり中に気になっていたんですがなかなか実レビューというのが見つからず苦労しました。
ということで、今回は、
澄家を入れると寒くない家にできるのか!?
をご紹介したいと思います。
- 第1種換気だと寒さ対策は大丈夫?
- 澄家って電気代高い?
- 部屋の空気ってどんな感じ?
- 冬の暖房計画はどうしてる?
- 澄家を入れるときに注意することは?
という疑問をお持ちのあなた!
ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。
ほいじゃあ、いってみましょう!
「澄家」とは
マーベックス株式会社から販売されている、
第1種換気システムです。
こちら、我が家に設置されている澄家。具体的に言いますと、澄家VS80というものです。
澄家の種類について
「澄家」には、VS80とVS90の2種類がありまして、
熱交換率がそれぞれ80%か90%か、という違いです。
澄家は「全熱交換型」の第1種換気システムです。
第1種換気システムには、「全熱交換型」と「顕熱交換型」がありまして、
- 全熱交換型:温度と湿度を交換
- 顕熱交換型:温度のみ交換
という違いがあります。
全熱交換型の澄家は、外から取り入れた新鮮な空気を、室内の温度や湿度に近づけてから室内に入れることになります。例えば夏はエアコンで室内は除湿された状態になっていますが、外の空気は湿気をたくさん含んだ状態。
それが全熱交換型だと室内の湿度に近づけて入れてくれるので、室内の湿度が上がりにくい、というワケです。で、この温度や湿度をどのくらい室内の空気に近づけてくれるのか、というのが熱交換率ということです。
熱交換率による給気温度の違い
例えば冬の場合。外の空気が2℃で、室内の空気が20℃とします。
熱交換率80%の澄家VS80では、室内の空気の80%まで近づけてから、外の新鮮な空気を取り込みます。
なので、20℃×80%(0.8)=16℃となります。
一方熱交換率90%の澄家VS90では、
20℃×90%(0.9)=18℃となる、ということです。
せやまさんの見解としては、
80%で十分
ということをお見かけしたので、私もそれに乗っかっています。
ちなみに、メーカーのカタログに載っていた標準価格は以下のとおり。
- 澄家VS80:494,120円(税込)
- 澄家VS90:550,770円(税込)
その差、税込で56,650円。
これを安いと見て90%のものにするのか、はたまた80%のものにするのか・・・
これは皆さまでご判断ください。
ちなみに、澄家には熱交換素子というものがあります。
これを通すことで温度や湿度を交換してくれるのですが、澄家VS80と澄家VS90では、
サイズと形が違います!
それぞれ本体のサイズはこんな感じです。
・澄家VS80:タテ597×ヨコ597×高さ355mm
・澄家VS90:タテ604×ヨコ810×高さ355mm
VS90の方が大きくて、形が長方形になっています。なので注意しておくべきポイントは、
床下点検口の形とサイズ
床下点検口ってだいたいが60cm角の正方形になっていることが多いです。
澄家VS80であればこの寸法で問題ありませんが、VS90を入れる場合はこれだとメンテナンスできない可能性があります。
施工説明書にもちゃんと床下点検口の開口部分は600×720mm以上を確保することと書いてありますから、工務店さんもわかっているとは思います。ただ、しっかりと確認しておきましょう。
念のため、施工説明書のリンクを貼っておきます。気になる方はご覧ください。
マーベックス 澄家 施工説明書
(出典:マーベックス)
真冬に澄家を使っている感想
さて、前置きが長くなりました。いよいよ本題です。
澄家を入れていれば冬は寒くないのか!
寒くない!
です。私は。
私の住む滋賀県は、省エネ区分でいうところの「5〜6地域」。
寒冷地とまでは言わないものの、冬の寒さは意外とこたえます。
ですが、部屋の中はしっかりあたたかいですね。
温度や設備の条件としては、
- エアコンの設定温度は21℃
- リビングのエアコンは14畳用200V
- エアコンの運転はリビングの1機のみ
- オール樹脂サッシ+Low-eペアガラス
- 窓のスペーサーは樹脂
- リビング階段
この条件で、1階の温度は21.3℃。私にとっては十分な暖かさです。
ちなみに、休みの日に部屋の中にいる時は、私半袖着てます。それでも全然寒くないですし、上着を着ているとむしろちょっと暑く感じることもあるくらいです。
暑さ寒さはほんとに個人によって感じ方が違いますけど、前に住んでいたアパートのように底冷えする、なんてことはないですね。
それでも寒く感じる部分はある
気になるところがないかといえば、そんなこともなく。寒く感じる場所というのも、少なからずあります。
一つ目が玄関。
リビングの扉を開けておいたらそこまで寒さを感じることは少ないです。ただ、エアコンをずっとつけっぱなしにしていたとしても、扉を閉めているとヒヤっとします。
玄関ドアの断熱性能は、寒冷地仕様とはいえ樹脂サッシの窓枠よりも断熱性が低いです。また、玄関はタイル貼りや土間仕上げになっていますから、どうしても冷たさは伝わりやすくなるんですよね。
なので、寝る前にはリビングの扉を開けてます。そうすると、リビングの暖かい空気が玄関にも入りますから、朝一番の寒い時間帯でもそこまで寒く感じません。
これは対策のしようがあるので、大丈夫ですね。
2つ目が、外壁側のちょっとくぼんだ部分。
ダイニング側に収納ができるスペースをつくっておりまして、その横に勉強スペースとしてカウンターをつくりました。
で、朝起きたらここでパソコン作業をしているんですが、どうも足元が寒いんですよね・・・。
ここの前は外壁になってますが、ちゃんと断熱もしてもらっているはずだし、省令準耐火構造なので、コンセントには耐火ボックスをつける必要があると聞きました。
だから気密性は取れているかと思うんですが・・・若干心配です。汗
最後は澄家の給気口。
澄家本体から放出される空気は、基礎の中を通って給気口から出る仕組みになっています。だから基礎断熱の家しか採用できないんですよね。
で、基礎断熱というのは、基礎も家の中という考え方ですから、温度も外気より暖かくて部屋の中の温度に近い状態をつくることができます。
先ほどリビングの温度はだいたい21℃だと言いました。21℃だったらそんなに寒く感じることってないかなぁと思います。
ただ、この給気口から出てくる空気って、けっこう冷たいんですよ・・・。
もしかしたら外気が入ってきてるのでは?と気になっていたところ、こないだせやまさんのライブ配信があったので、
基礎の中は室内よりも温度が低くなりますか?
と質問したところ、
なる
とおっしゃっていましたし、給気口からも多少冷たい空気は入ってくるとのことだったので、そういうものなんだとあらためて認識しました。
ちなみに、澄家のリモコンには外気温と室温の表示があります。
この内気温というのはおそらく、澄家が置いてある基礎の中の気温なんだろうなと思います。念のため澄家周辺の基礎の表面温度を測ってみると・・・
なるほど。やっぱりこのへんの温度なんだな。
でもまあ、室内の温度が低くて寒いっていうワケではないですし、給気口のあたりにずっといるわけではないので、気にならんといえば気にならん感じですかね。
この時は外気温が4℃でしたから、第3種換気システムだと4℃の空気がそのまま入ってくることになります。でも、澄家なら基礎の冷たいところの温度でも14℃ですから、やっぱり熱交換の効果はあるということですかね。
あとがき
冬に寒くない家というのを目指して家づくりをしましたが、澄家はやっぱり採用してよかったなぁと思います。21℃のエアコン設定でこれだけあたたかくなるなんて、正直驚きました。
電気代も、エアコンをずっとつけっぱなしにしていて、澄家を最大風量で運転し続けても、そこまでべらぼうに高い!ということはなかったです。
太陽光を載せているとか、オール電化ではないとかいうことはあるとは思いますけど、賃貸の時よりは電気代下がってますね。
もちろん、工務店の皆さんだったり職人さんのおかげで、気密性と断熱性の高いおうちになったので、やっぱりせやま印工務店@滋賀にお願いしてよかった、と思っています。
費用は決して安くないですが、将来的なメンテナンスだったり快適さを考えると、有効な投資になるかとは思います。
検討中の方は参考にしていただけるとうれしいです。
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