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いよいよ我が家が先週、着工となりました!
・・・そんな中家族全員コロナにかかり、なんとも前途多難なスタートとなりましたが、ここからはより具体的に、せやま印工務店@滋賀での家づくり情報を発信していきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
ということで、今回は換気システムのことについてご紹介していきたいと思います。
現在、日本で家を新築するときには、
24時間換気システム
を設置することが義務付けられています。
賃貸住宅であってもマンションでも、鉄筋造でも木造であっても、建築基準法28条第2項、建築基準法施行令第20条の8に記載の通り、すべての住宅に設置が義務付けられています。
そして、その換気システムというのは、第1種から第4種まで4種類あるのですが、住宅に使用されるのは基本的に、
第1種換気か第3種換気のどちらかとなっています。
ではそれぞれの特徴や一般的に言われているメリット・デメリットなどを、私の感想も交えながら、ここから書かせていただきます。
ほいじゃあ、いってみましょう!
換気システムとは?
そもそも何で住宅に換気システムを入れないといけないの?
ということについて。
建築基準法 28条第2項には、
居室には歓喜のための窓その他の開口部を設け、その換気に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、二十分の一以上としなければならない。ただし、政令で定める技術的基準に従つて換気設備を設けた場合においては、この限りでない。
と記載されています。
住宅の居室にはそれ相応の換気ができるように、有効寸法の窓や開口部を設けておいてね、もしくは換気設備を設置してね、という内容ですね。
では、換気設備はどんなものでも良いのか?
政令で定める「技術的基準」って何?ということについては、
建築基準法施行令 第20条の8に細かく記載されています。
その基準は、
必要有効換気量(㎡/h)=0.5×居室の床面積(㎡)×居室の高さ(m)
となっています。
簡単にいうと、
家の中の空気を、1時間で半分入れ替えられる能力の換気設備
ということになります。
私の実家もそうですが、昔の家はどこかしらにスキマがあったので、換気システムを入れなかったとしても、外の空気と中の空気を、家のスキマを通して換気できてたんですよね。
ですが、最近は気密性が高いおうちが増えてきました。スキマがないということは、空気が逃げる場所がなくなるということにもなります。
人は呼吸をする時に酸素を吸って二酸化炭素を出しますよね。で、適切な換気がされないと二酸化炭素の濃度がどんどん上がってしまって、健康を害する恐れが出てきます。
なので、換気システムを使って適切に空気の入れ替えをする必要がある、というわけです。
あとは、ハウスダストやシックハウス症候群への対策です。
ビニールクロスや建材などに含まれるホルムアルデヒドによって、アレルギーのような症状が出ることがあります。
私も原因が分からず鼻水が止まらない、ということがありますので、たぶん多少なりともアレルギーあると思います。汗
なので、そういった物質が部屋の中に充満しないためにも適切な換気ができる換気システムが必要、ということなんですね。
換気システムの種類について
・・・前置きがえらく長くなってしまってスミマセン。汗
では換気システムの中で住宅に主に使われている、
第1種換気と第3種換気というのは具体的にどんなもので、どんな特徴なのか、これからご紹介します。
⚫︎第1種換気
外部から空気を取り込む時と、室内の空気を外部へ排気する時に、どちらも機械を通す仕組みの換気システムが、「第1種換気」です。
(引用:日本住環境「ルフロ400」カタログ)
第1種換気の効果が特に発揮されるのが冬場です。
例えば…外気温は滋賀県の2月の平均最低気温0℃、そして部屋の中の温度を20℃とします。
部屋の中と外の温度差は20℃ですね。
換気の際にはこの冷たい外気を取り入れることになるのですが、この空気をそのまま部屋の中に入れるのではなくて、第1種換気システムの中に入っている「熱交換素子」を通すことで、冷たい空気を温かくして部屋の中に入れることができます。
【熱交換素子の例】
(引用:マーベックス メンテナンスストアー)
熱交換が80%というものだったら、
0℃の外気を室内温度20℃の80%、つまり20℃×0.8=16℃にして、室内に取り込むということになります。
(引用:マーベックス「澄家-sumika-」カタログ)
そして、汚れた空気は機械を通して外へ排出する仕組み、
これが「第1種換気」です。
●第3種換気
外部から空気を取り込む時は自然の空気をそのまま取り込み、室内の空気を外部へ排気する時には、機械を通す仕組みの換気システムが、
「第3種換気」です。
(引用:日本住環境「ルフロ400」カタログ)
自然給気ということは、外の空気を機械を通さずそのまま入れる、ということになります。
(もちろん、フィルターはついていますよ)
てことは、建物には穴が空いているワケです。
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近多くなっている、高気密・高断熱のおうちの換気システムとしては、この第3種換気でも問題なく24時間の計画換気ができるようになっています。
また、あとでもご紹介しますが、第1種換気に比べると導入コストが安くなる傾向があります。
第1種換気と第3種換気、それぞれのメリット・デメリット
第1種換気でよく言われているメリットとデメリットは、
次の通りです。
【メリット】
・冬場の暖房にかかる光熱費を抑えられる
・家の中の気圧を一定に保つことができる
【デメリット】
・導入費用(イニシャルコスト)が高くなる
・毎月の電気代が高くなる
※ここでいう「電気代」は、換気システムの電気代(ランニングコスト)を指します
・メンテナンスに費用と手間がかかる
一方の第3種換気のメリットとデメリットは、おおむねこれが逆転するような感じですかね。
【メリット】
・導入費用(イニシャルコスト)が安い
・毎月の電気代(ランニングコスト)が安い
・メンテナンス費用を抑えられる
【デメリット】
・冬場、暖房にかかる光熱費が上がる傾向にある
・熱損失が大きい
ざっとこんな感じでしょうか。
日本で採用されている換気システムは、ダクト式とダクトレスを合わせると、ちょっと昔のデータ(2016年)にはなりますが、第1種換気が約35%。第3種換気が約59%となっています。
http://www.jvma.jp/pg837.html
(出典:日本VOC測定協会 ホームページ)
今は第1種換気システムを入れる方も増えてきたということも聞きますが、コスト面などから第3種換気が標準、という住宅会社や工務店さんがまだまだ多いように思います。
実際、私が契約した2022年9月当時はせやま印工務店@滋賀の標準仕様が第3種換気システムになっていました。なので、第1種換気システムに変更する場合は、まあまあなコストアップになりましたね。
ただ、我が家ではいろいろと考え、迷いに迷った結果、換気システムを標準仕様から変更し、せやまさんが推奨されている第1種換気システム、
マーベックス社の「澄家-sumika-」
を導入することに決めました。
その理由などについては、次回ご紹介したいと思います。
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