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我が家は、せやま印工務店で家づくりをさせていただきました。
なので設備だったり家の性能は、せやま基準をクリアするように標準仕様が設定されていましたから、多少メーカー選びで迷うことはあったとしても、けっこうスイスイと決めていけたかと思います。
そんな中、我が家で一番悩んだことがあります。それが、
クロス選びです。
家づくりをするにあたって、間取りの検討や設備選びにインスタ(Instagram)やピンタレスト(Pinterest)を参考にされる方は多いと思いますが、私はほとんど見てなかったんです。
ですが、クロス選びは私も妻もホントに悩みすぎて、ここまで手を出さなかったインスタの情報にもすがるようになるくらい、迷いに迷っていました。。
私は色彩とかデザインのセンスがあるわけではないんですけど、やるからにはやっぱり後悔が少ない方がいいじゃないですか。
そんなことを考えると、ホントに頭ハゲるかと思いましたよ。
てことで、我々と同じくクロス選びに大悩みされているあなた!実際に我が家で選んだクロスをご紹介しながら、どんなポイントを重視して選んでいったのか、そのあたりもご紹介していきたいと思います。
ほいじゃあ、いってみましょう!
もくじ
せやま印工務店@滋賀の標準仕様
まずは、私が契約した2023年当時の標準仕様からご紹介します。
標準仕様のクロスとして紹介されたのは、サンゲツのSPというクロスでした。
こちらのクロス、厚みがあって下地のビス痕が表面に響きにくく、価格もお手頃。だからおうちのベースクロスとしてよく使われている、いわゆる量産クロスと呼ばれているものですね。
他のメーカーでも同じような量産クロスがあります。シンコールだとSL PLUS、リリカラだとリリカラベースという商品がそれにあたります。
色味はだいたい白色やクリーム色が中心。柄もそこまでバリエーションが多いわけではありません。ですが、最近よく見かけるようになったジャパンディスタイルに合う淡いグレー色などの色ものや木目柄なんかもラインアップされています。
せやま印工務店@滋賀では、ベースのクロスとしてサンゲツのSPから選ぶのであれば、追加費用なしで色物も選ぶことができましたよ。極端なことを言えば、木目調のクロスをベースに選んだとしても、追加費用はかからない、ということです。
・・・まあ、やる人はたぶんいないと思いますけど。苦笑
あと、シンコールやリリカラの方が好きなデザインがあるから、そっちから選びたい!という方は、一度工務店さんに相談してみてはいかがでしょうか。もしかしたら追加費用なしで使用できるかもしれませんよ。
ビニールクロスか?紙クロスか?
この論争っていろんな記事や動画で見てきましたけど、あくまで私個人的な考え方としては、
ビニールクロスでいい
と思います。
なんでかと言いますと・・・生活に関わるほとんどの空間がビニールクロスに囲まれているから。
もちろん、アレルギー体質の方や肌が敏感な方もいらっしゃいますし、透湿性を重視したい!という方もお見受けしますから、紙クロスが全くダメというわけではないんですけどね。。
ただ・・・会社だったりお店だったり、家以外で過ごすスペースってビニールクロスが使われていることがほとんどだと思うんです。
家の中は確かに1日のうちで一番長く過ごす空間かもしれませんが、そこだけケアしていても他の場所はそうはいかないので、そこまで過敏にならなくてもいいんじゃないかなぁ・・・というのが、私の考え方です。もし気分を悪くされた方がいらっしゃったら、すみません。
あと、ビニールクロスが体に良くない!といわれているのは、化学物質ですよね。特にシックハウス症候群を引き起こす原因といわれる、ホルムアルデヒド。
換気がしっかりされていなければ、もちろん体にはよくありません。でも、キチンと換気システムやフィルターのメンテナンスをして、適切な換気ができているのであれば、まあ、大丈夫だと思うんですけどね。
スペースが狭い場合に選ぶべき色は?
結論から。白です。
まあ、当たり前っちゃあ当たり前なんですけどね。白色は膨張色ですから。
先ほども言いましたけど、最近のおうちではジャパンディをコンセプトにされているおうちが流行していることもあって、ベースのクロスに淡いグレーを採用されているのをよく見かけるようになりました。
木の色と合わせると確かにかなりカッコいい。木目はブラックとかグレーには特に相性がいいですよね。
ですが・・・
我が家のLDKは15.7帖。ミニ和室を入れても18.8帖です。
そして天井高は標準仕様の2400(2m40cm)。
なので、広さ的にはむちゃくちゃ狭くはないけど、決してむちゃくちゃ広くもないんです。
だからその部屋にグレーの壁紙を貼ると・・・カッコよくはなるかもしれませんが、色のせいでちょっと狭く感じるんじゃないかな・・・?
私としては、スペースを広くせずとも少しでも部屋を広く見せたかったんです。ということで膨張色である白色を選びました。
ということでおうちのほとんどを占めるベースに選んだクロスは・・・
サンゲツのSP2843です。
こちらの壁紙は白色がハッキリしていて、珪藻土のような塗り壁調の柄。SPのカタログに載っている壁紙の中では、私と妻のすし子さん的に結構お気に入りの壁紙でした。
そして、備えている機能がなかなかスバラシイ。
水に強く汚れがつきにくい撥水コートがされていて、軽量でストレッチ性があって防カビ・抗菌機能も備えています。さらには表面強度が高いため、キズにも強い。
もちろん、お金を出せばもっと良い機能のある壁紙だってあるとは思いますけど、追加費用の出ない量産クロスの機能としては申し分ないんじゃないでしょうか。
このサンゲツ・SP2843の他にも気に入った柄はいくつかありましたが、候補にしていたクロスの中で機能がいちばん多かったということも、選んだ理由のひとつです。
でも・・・今はもう廃番になっているみたい。涙
ってことは・・・貼り直しがきかない!!
・・・大事に使います。
2025年現在のカタログを見ると、SP9728が近い感じですかねぇ・・・。こちらの品番は「長期継続品」というマークがついているので、長年カタログに載っている品番のようですね。
その品番であればたくさん量産していると思いますから、廃盤になるリスクを避けたい!という方は、長期継続品を選ばれるとよいかもしれません。
デザインよりも機能性を重視した
先ほどメインのクロスをご紹介した時に、機能性についてちょっとご紹介しました。
最近のビニールクロスってホント機能が優れてますね。実家や賃貸で住んでいたアパートに貼ってあるクロスと比べると、汚れのつきやすさが明らかに違ってます。
そして、汚れがついてしまったとしても、落とすのが結構カンタンなんですよね。これもちょっとうれしいポイントでした。
キッチン周りでは油汚れやらタレが飛んだと思われる茶色いツブツブ汚れをよく見かけますが、この汚れはメラミンスポンジでちょっとこすればカンタンに取れちゃいます。
また、洗面所やトイレなどの水回りは使用頻度が多い場所。だから水が跳ねても強い耐水性や耐久性を求めたいもの。でも1面だけアクセントクロスにしたい!という場所でもありますよね。
そんな時はカタログを見て機能性を確認し、どんな機能があるかをぜひ確認してみてください。
私個人的には、デザインやオシャレさと機能性を比べた場合、やっぱり機能性を重視する考え方です。
日頃の家事や生活をする中で汚れたり破損するリスクの高い場所に採用するクロスは、撥水やカビ防止、表面強度のアップやストレッチ性などの機能がほしかったんですよね。
選んだクロスのまとめ
では、我が家に選んだクロスを一気にまとめてご紹介します。
<ベースクロス>
●サンゲツ・SP2843(現在は廃番、後継品なし)
採用場所:全部屋の壁、天井に使用
機能:撥水コート、防カビ、ストレッチ、抗菌、表面強度アップ、軽量
<アクセントクロス>
●サンゲツ・SP2879(後継品:SP9791)
採用場所:玄関ニッチ
機能:撥水コート、抗菌、表面強度アップ、防カビ
●サンゲツ・RE53716(現在は廃番、後継品なし)
採用場所:1Fトイレ
機能:防カビ、抗菌、汚れ防止
●サンゲツ・FE74170(後継品:FE76657)
採用場所:キッチンカウンター(腰壁)
機能:防カビ、表面強化、ウレタンコート
●サンゲツ・FE74003(後継品:FE76096)
採用場所:キッチン背面
機能:防カビ
●サンゲツ・SP2903(後継品:SP2568)
採用場所:2Fトイレ天井
機能:撥水コート、防カビ、抗菌、表面強度アップ
●サンゲツ・FE74595(後継品:FE76408)
採用場所:2F仕事スペース
機能:防カビ、抗菌、表面強化、スーパー耐久性、汚れ防止
●サンゲツ・SP2886(現在は廃番、後継品なし)
採用場所:2F主寝室
機能:撥水コート、防カビ、抗菌
あらためて見てみると、たった2年間ですが廃番になっているものが多いですね。苦笑
クロス変更にかかった追加費用は?
ベースのクロスは標準仕様の中から選んだので、追加費用はナシ。
次にアクセントクロスなんですけど、私てっきり標準仕様になっているサンゲツのSPであれば、追加費用ナシでイケる!と思ってたんです。
いわゆる1000番台とよばれるクロスの、サンゲツ・ファインやリザーブといったクロスを採用した場合は追加費用がかかる、という認識ですね。
ですが、見積もりを見ると・・・
アクセントクロスはすべて追加費用
になっていました。
SPクラスのクロスであっても、アクセントクロスとして採用する場合は追加費用がかかったんです。
これは正直誤算でした・・・。てっきり追加費用は5、6万円くらいかな?と思っていたのが、フタを開けてみると全部で13万円・・・。
5万円も追加でかかってしまったんです。
具体的には・・・
・玄関ニッチ:6,500円(単価6,500円×施工範囲1P)
・1Fトイレ:1万8,000円(単価9,000円×施工範囲2P)
・キッチンカウンター:追加費用なし
・キッチン背面:3万6,000円(単価9,000円×施工範囲4P)
・2Fトイレ天井:1万円(単価5,000円×施工範囲2P)
・2F作業スペース:2万2,500円(単価:9,000円×施工範囲2.5P)
・寝室:2万6,000円(単価:6,500円×施工範囲4P)
と、私が契約した当時はこのような単価設定でした。
ちなみに2025年8月現在、せやま基準では1000番台のアクセントクロスが★★★(必須項目)になっています。そしてせやま基準一覧表を見ると「リビング/主寝室/トイレなど4面程度が目安」と書いてありました。
なので、今なら1Fトイレ(1万8,000円)・キッチン背面(3万6,000円)・主寝室(2万6,000円)・2Fトイレ天井(1万円)の4面が標準仕様内になるかもしれません。金額にして9万円。もしこれが追加費用なしだとしたら・・・かなり大きいですね。
でも、実際にどこまで標準仕様になっているのかは工務店さんによって設定が違うと思いますので、必ず工務店さんに確認するようにしてくださいね。
あとがき
クロス選びってお祭りと同じ感じと言いますか、あーでもないこーでもないとか言いながら、
選んでいる時間が楽しくて幸せ
だったりするんですよね。
特に妻のすし子さんはとってもウキウキしていたように思います。
実際に出来上がったところをみると、はじめはやっぱり、
うん、ええじゃん・・・!
ってまじまじ眺めてうれしくなったりもしますから。
ただ、あれだけ迷いに迷ったあげく、やっとの思いで決めたクロスたちですが、住んでみて思うのは・・・
見慣れて当たり前になる
のがホンネです。
だから、どんなクロスであっても立ち直れないくらいの大失敗ってないかと思いますし、万が一気に入らなかったら張り替えればいいだけです。
なかなかない機会でもありますから、ぜひ楽しみながらお気に入りのクロス選び、していただければと思います。
ちょっとでもあなたの家づくりの参考になればうれしいです。

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