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前回・前々回と、高温高湿試験7,000時間をクリアした最強パネル、
マキシオンについて、我が家の1年間の発電量や売電量の結果をご紹介してきました。
せやまさんは、太陽光パネルをつけるなら、
マキシオン一択!
と4年以上前からおっしゃっています。(当時はサンパワー)
(出典:YouTube「家づくり せやま大学」)
なので、我が家もその言葉に乗っかってマキシオンのパネルを設置した結果、朝や夕方、曇りの日のように太陽光が少ない時間帯や天気でも発電してくれたり、売電金額もそこそこあるということは、なんとなくわかりました。
でも、じゃあ実際どれだけの効果があったのだろうか?決して安くない費用をかけているのですから、それなりの恩恵は受けたいもの。
そこで今回は、集計をした1年間の実績をもとにした経済効果を計算し、
果たして元が取れるのかどうか?そして
元が取れるのなら何年かかるのか?
を検証してみたいと思います。
これから家づくりをされるあなた!太陽光パネルを検討中のあなた!そして、マキシオンって高いから・・・と採用を迷っているあなた!
参考にしていただけるとうれしいです。
ほいじゃあ、いってみましょう!
我が家のマキシオン仕様と設置金額について
前回・前々回でもご紹介をしていますが、太陽光パネルの仕様と電気代に関わる主な設備について、あらためておさらいしておきます。
【太陽光パネル】
- メーカー:マキシオン(Maxeon)
- 製品名:SPR-MAX3-400(1枚あたり400w)
- 積載量:4.8kW(パネル12枚)
- 屋根の向き:東寄りの南側屋根(2.5寸勾配)
【パワーコンディショナ】
- メーカー:パナソニック
- 製品名:VBPC244GM2
- タイプ:一般仕様、屋内屋外兼用、4.4kW
- マルチストリングス型
【電力会社と主な電気設備】
- 電力会社:関西電力
- 契約プラン:従量電灯A
- 給湯設備:エコキュート (コロナ製、460L)
- エアコン:2台
(リビング:14畳用・200V、屋根裏:8畳用) - 24時間換気システム:マーベックス・澄家VS80
(第1種全熱交換式) - 蓄電池は設置なし
で、太陽光パネルとパワコンの設置費用ですが、我が家はせやま印工務店で建築したこともあって、工事費を含めて1kWあたり30万円という金額でした。
1kWあたり30万円×4.8kW=144万円。
税込で158万4,000円となります。
もしかしたらせやま印工務店以外でマキシオンのパネルを設置するとなると、これよりも割高になる可能性があるかもしれません。
実際私も初めは30万円以上で提示されましたから・・・(ボソッ
それと、このkWあたり30万円というのは、私が太陽光パネルの契約をした2023年当時の金額になりますので、今後この金額が上がる可能性はあります。その点についてはあらかじめご了承ください。
ということで、実際にかかった金額は税込で158万4,000円ですので、この金額をベースに計算していこうと思います。
入居から1年間の電気代と売電額
前回までの記事でご紹介をしていましたが、あらためてこちらに記しますね。
<電気代と売電金額・売電量>
年間合計の電気代:10万2,861円
年間合計の売電金額:5万13円(3,108kWh)
電気代から売電金額を引くと、5万2,848円となりました。これが年間でかかった実質の電気代ですね。
・・・あれ?前回の記事と金額が違う?
とお気づきのあなたは鋭い!
そうなんです。確かに金額が前回の記事でご紹介した6万749円より約8,000円ほど安くなってますね。
我が家の売電の承認が下りたのが、引き渡しから約1.5か月後の11月中旬でした。なので10月いっぱいと11月の途中までは売電がなかったんですよ。
なので計算するにあたっては、10月と11月については売電の目安金額をベースにさせていただき、想定の金額も含めさせていただきました。なので安くなっているというワケなんです。
12月から9月までは、実際の売電金額となっていますから、実データとしてみていただければと思います。
年間の売電量が3,108kWhでしたので、これに単価の16円を掛けると、
年間売電量3,108kWh × 単価16円 =4万9,728円
となったので、計算上の売電金額5万13円から285円ズレが発生しました。
誤差といえば誤差ではありますが、いちおうシビアに計算をしようと思いますので、年間の売電金額は4万9,728円とします。
太陽光パネルを載せたことによって年間で約5万円も収入が得られるっていうのは、なんだか得した気分になりますね。
自家消費による恩恵はどのくらいあった?
太陽光パネルを設置すると、売電で収入が得られるのとあわせて、昼間の電気代を買わずに済むという恩恵が得られます。
いわゆる自家消費ですね。
発電した電気は基本的に自分の家で消費して、余った電気を売っている、ということになるかと思いますので、月間で発電した電気量と売電量から、自家消費ができた電気量を計算します。
<計算式>
月間の発電量-月間の売電量=自家消費電気量
ということで、自家消費電気量の合計は2,658KWhとなりました。
我が家は関西電力の従量電灯Aという電気プランで契約しています。このプランの場合、電気の使用量に応じて電気料金が変わります。
最低料金:522.58円(最初の15kWhまで)
第1段階:20.21円(15〜120kWhまで)
第2段階:25.61円(120〜300kWhまで)
第3段階:28.59円(300kWh超過分)
※第1〜3段階の金額はいずれも1kWhあたり
実際の電気代は、これに燃料費調整費やら再エネ賦課金やら、なんだかんだ加算されますが、一旦電気代は上記のように決まるとします。
で、電気代が高ければ高いほど、自家消費による経済効果は大きくなります。毎月の電気使用量が300kWh未満ということはほぼないんですが、ちょっとでも厳しい条件にするために、単価は第2段階の25.61円として計算することにします。
で、先ほどの自家消費電気量と単価をかけあわせると、
自家消費電気量2,658kWh×25.61円=6万8,071円
となります。
この金額は、太陽光パネルを設置していなければ、電気代で余分にかかってしまう金額ということになります。ですから、この分だけトクをしたという計算です。
実際元はとれるの?とれないの?
では、1年間の効果をみていきます。
売電金額:4万9,728円+自家消費による電気代:6万8,071円
=11万7,799円
これが、1年間でマキシオンが我が家にもたらしてくれた経済効果です。
計算では仮に、自家消費率は今後も同じとして、そして売電については、現在の売電単価は1kWhあたり16円。そして11年目からは半額の8円になると仮定します。
1年目〜10年目:1年あたりの売電収入+自家消費による電気代
=11万7,799円×10年=117万7,990円
実際の導入コストは158万4,000円ですから、あと40万6,010円足りません。では11年目以降を見てみます。
11年目:売電金額2万4,864円+自家消費による電気代6万8,071円
=9万2,935円
これが今後継続するとなると、4.3年かかる計算になります。つまり、
14年強で元が取れる
という計算になりました。
ちなみにせやまさんも、こちらの動画で元が取れるのかどうかをシミュレーションされています。
(出典:YouTube「家づくり せやま大学」)
こちらでは約13〜14年で元が取れるというように計算されていますが、私の計算は電気代と導入費用を厳しくみていますので、おおむね同じような計算結果になったんじゃないかと思います。
マキシオンは製品も出力も40年保証ですから、14年経った後もしっかりと発電してくれるはず。パワコンの交換費用が保証期間を過ぎる15年目以降に発生するとしても、発電した電気でその費用もペイできるのではないでしょうかね。
あとがき
これからますます電気代は上がっていくでしょうから、太陽光パネルはホントに載せておいてよかったと、計算してみて感じました。
ただ、太陽光パネルのメーカーによっては20〜25年で保証が切れるものがありますから、元が取れるまでの期間は短くなるとしても、撤去費用がかかると結局のところトントンになるんじゃないかなぁ・・・と。
発電量は落ちても多少発電するかもですし、撤去しなければ撤去費用がかからないですが、受けられる恩恵は下がってしまうかも・・・。
パネルは高くてもマキシオン一択!というせやまさんの言葉は、あながち間違いじゃないんじゃないかな、と個人的には思います。
あと、マキシオンからも価格を抑えたパフォーマンス7というパネルが今後発売になるようですが、保証期間が30年の商品みたいですね。
こちらでも元は取れるとは思いますが、せやま印工務店で建てられるのであれば、ちょっと高くてもマキシオンのMAX3、載せておいて損はないかと思いますね。
今、太陽光パネルを検討されているあなたの参考になればうれしいです。
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